
人生初のヨーロッパに行くことになりました。
サッカーでも好きな、そして観光地としても行ってみたかったイタリア。
練りに練った結果、行き先はアルベロベッロとヴェネツィアとローマに決定。
英語能力は恐らく中学校レベル。
スマホなどの文明の利器も持っていなく、頼れるのはボディランゲージと
指差し会話帳などのハンドブック。
それでも恐れず!
移動のための交通機関と宿泊施設だけは日本で予約し、いざ出発!
まずは第一弾のアルベロベッロ編。
2011年10月10日〜。

初めて成田空港に到着し、初めて12時間くらいの飛行機を経験し
やってきました、ローマ!
12時間の飛行機内では、慣れないためか頭はガンガン
客席が狭くて寝るにもなかなか寝られないし、食事は餌みたいだし
ゲームは面白くないし、映画も連続で何本も見ると疲れるし…
そんな初の長時間フライトで早くも洗礼を受けていただけに
ローマに無事に到着した時はホッとして、初ヨーロッパのビビリ感は
少し和らいでいました。
その後すぐに国内線に乗り継ぎ、日本人がほとんどいなそうな環境の中、
全く英語を話さないままにバーリ空港に着きました。
意外と行けるもんですね。
バーリ空港には、あらかじめお願いしていたお迎えの方が来てくれてました。
バーリ空港からお迎えの車に乗り込み、アルベロベッロまで1時間程。
迎えにきてくれていたジョージ(仮)は、とても感じのいい青年で
英語で話しかけてきてくれたのでした。
「間違ってても良いよ、英語で話してごらんよ!」「ココの他にはどこに行くんだい?」
「ローマにヴェニスか、どちらもとても良いところだよ!」「日本から来たの?」
「日本には行ったことないけど、京都には行ったみたいよ!」
などなど、お迎えに来てくれたFiat Multiplaの車内は大盛り上がり!
…とは行かないまでも、片言の英語でちょっとした意思疎通を楽しみました。




前置きが長くなりましたが…アルベロベッロにやっと到着。
成田を正午くらいに出発し、十何時間か移動に費やし、
到着したのが夜の10時くらい。
ながーい夜でしたが、このまま寝れば時差も少し修正できるか…
そう思いながら世界遺産のトゥルッロの部屋を満喫。
キッチンが完備されていたりシャワーがかなり狭かったりするけど
幸せに眠りにつきました。

朝が来ました。
宿泊したトゥルッロの外観です。
前日夜は少し雲が多い様子でしたが、次の日は晴れ。
風が少し強かったけれど、お散歩日和です。
早速村内を散策です。

世界遺産とはいえ、さすがに郊外も郊外の場所にあるだけに、
そして朝早かったからか人はまばら。
日本とは違う景色にテンションをあげながら、中心地にある
ポポロ広場へ。
この辺りは官庁などが多いのだとか。
確か日曜日だったと思うので、その影響もあってか静かな環境でした。

見渡す限り異国の町(当たり前)。

Fiat Pandaにアルファロメオのエンブレム。
日本でいうと、ハイエースにレクサスのエンブレムとか
そんなテンションでしょうか。

コケコッコー!
いや、クックドゥードゥルドゥー!…それはアメリカか。
風見鶏も何となく絵になる風景。

町を歩くおじさんだってオシャレに見えるし絵になる。
いや、実際オシャレだった気がします。

トゥルッロの特徴的な屋根。
こんな建物が広がっていて、とても素敵な町です。

タバッキ、要はタバコの自販機。
コンパクトで可愛い。

アルベロベッロの案内板がありました。
絵ではなく地図が彫られており、かなり凝った作り。

トゥルッリ群が見えるモンティ地区。
お店が建ち並ぶ、観光の目玉の場所。





広くない地区の中を道が入り組んでおり、
迷路みたいで散策がより楽しめます。
行き止まりや暗い場所もなく、田舎だけに治安も良さそうで
安心して歩き回れました。
写真は撮っていませんが、日本人の方が開いている
「陽子の店」というお店も発見しました。
少しだけお邪魔して、お土産を購入。
千葉出身だとかなんだとかお話もさせてもらい
「異国の中の日本人」に違和感と安心感を感じました。


地区内にある標識や案内板も凝っていて可愛い。

少し離れたジャンジローラモ広場?から
トゥルッリ群を。
この光景を見るだけで、アルベロベッロに来た甲斐があります。

モンティ地区を離れ、他の場所を散策することに。
縦列駐車が苦手な人はこんな駐車の仕方もあるんですね。
ダイナミック。

今回の旅では利用しませんでしたが、
こちらがアルベロベッロ駅。
こじんまりとした可愛い駅舎。

標識一つとっても、日本と違いとても面白い。
これはどういう意味でしょうか…スクールゾーン?
だから30km/h規制?

再びモンティ地区付近へ。
日が落ちてきて、いい雰囲気に。
そういえばランチはこの付近で食べました。
当時は調べる手段もなく適当に入った場所でしたが
今や日本に居ながらにして現地を散歩できる
ストリートビューがあるので、記憶を辿って調べてみると
恐らく「Largo Trevisani」のオープンテラスにて
食べた模様。
ここでは英語すら話せずに注文した(上手くできなかった)ので
親父さんに怒鳴られるという苦い思い出が…
意思疎通が図れないのはなかなか厳しいですね…

この頃、長友がチェゼーナからインテルに移籍し
お辞儀パフォーマンスなどで活躍してた時期だったので
Tシャツも売りに出されていました。
日本人観光客が多いのだろうからと思いつつも
少し嬉しくなりました。

トゥルッリを抜ける石段など。

晩ご飯はココ。
これまた調べてみると、店名は
「Ristorante Pizzeria Il Guercio, Alberobello」
リストランテピッツェリアイルグエルシオ,アルベロベッロ?
読めませんがピッツェリアのようです。
イタリアに来るために勉強をしたのですが
リストランテは高級、トラットリアはそれなり、
ピッツェリアは大衆的、みたいな感じだったと思うので
ちょっとビビりながらも突入!
店内落ち着いた雰囲気!
アジア系は皆無!
カタコト英語でなんとか乗り切り!
ふぅ。

夜のアルベロベッロも雰囲気があって良い。
人が少ないためか、危ない道を通らなかったおかげか
夜でも危険を感じることなく散策。

次の日の朝、再びモンティ地区へ。
昼頃アルベロベッロを出発予定なので
名残惜しく写真をパシャリ。
よく見ると雲も近く、凄い景色。
やっぱり名残惜しい。



早めのランチはモンティ地区内の
これまたピッツェリアにて。
これまた調べてみると
「LA LOCANDA DEL GALLO, Alberobello」というお店。
たった10ユーロ!というフレーズに負け、入ってみました。
余談ですが、この頃の相場は1ユーロ105円程度という
結構な円高でした。
店内のボーイさんはとても気さくで、これぞイタリア人!
というイメージ通りの人で、感じも良く
食事も美味しく、店内も綺麗で、
アルベロベッロ最後の食事として、とても満足できました。

ランチ後、行きと同じくジョージ(仮)の車にて
「アルベロベッロはどうだった?」「良い場所だっただろ?」
「この後も良い旅を!」などと会話をして盛り上がりながら
バーリ空港まで送ってもらいました。
そういえばまだだった!と思い、バーリ空港にて
本場初のジェラートを。
美味しくいただきました。
この後、ヴェネツィアのマルコポーロ空港へ。
ヴェネツィアの旅は次回にしたいと思います。
白でまとわれた古い建物であるトゥルッリが立ち並ぶ
アルベロベッロ。
ミラノやヴェネツィア、ローマなどとは反対の南部なので
観光で訪れる人も少ないかもしれませんが
(世界遺産のマテーラはそこそこ近く、行きたかったけれど)
とても静かで、建物は面白く、落ち着いて観光できる町。
なかなか行こうと思って行けない場所ですが
イタリア旅行の際に、候補の一つとしてオススメします。
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