
時間が比較的空いている時期だったので
普段行けないところに行こう!と思っていました。
友人から良い、と聞いていて気になっていた
アートの島、直島。
初めての離島一人旅です。
2007年9月26〜27日。
前日は倉敷を回り、岡山在住の友人と晩ご飯を食べ、
この日に備えて岡山駅近くに宿泊していました。
岡山駅から電車で1時間弱。
直島行きの船が出る宇野駅に到着しました。

宇野駅はご覧の通り、可愛い雰囲気の
小さな駅舎。
瀬戸内海がすぐそこにある、端っこの駅です。
ここから宇野港までは目と鼻の先。

歩いてすぐそこの宇野港です。
慣れない場所で慣れないチケットを買うのは
いつもドキドキしますが、非常に分かりやすく
すんなりと購入できました。

ちなみに乗船券。
直島についてから撮ったものですが。

すぐにフェリーに乗り、船内をぐるり。
宇野港から直島の宮浦港までは、たったの20分。
天気がよかったのでずっと甲板にいることにしました。

フェリーにはたくさんの乗客も。
家に帰るためなのか、観光なのか。
みんなで直島に向かいます。

出港しました。
綺麗な空に綺麗な海。
直島から戻ってきたフェリーとすれ違ったり
カモメが並走したり。
船旅気分が盛り上がります。
たった20分ですが。

あっという間に直島に到着です。
一見どこにでもある田舎の港、の装い。
小さな島の港がフェリーを出迎えてくれました。

到着して下船準備の間に、海際を見ると
オブジェが見えました。
ひと目で分かる、草間彌生さんの作品。
アートの島に着いたのだな…と実感。

直島に降り立ちフェリーを見ていましたが
その待合室というか空間が素敵だったな…と思っていると
こちらはSANAAさんが設計したものらしい。
2010年にプリツカー賞(良く知りませんが)を取ったらしく
後に調べて納得した記憶があります。


直島港から宿泊地までは、たしかバスで行った気がします。
なかなかない機会だと思ったので、ベネッセハウスに泊まりました。
1人部屋がなかったので、2人部屋に一人で。
うーん、贅沢。

部屋を堪能するのもそこそこに、島内散策へ繰り出しました。
ベネッセハウスの敷地内にも作品が散りばめられていますが
近所を歩きながら島内の雰囲気の感じることにしました。
ベネッセハウスを出るとすぐに目に入る、港と同じく
すぐに分かる草間さんの作品。

9月も終わりなのでさすがに海は冷たそうですが
水はきれい。
瀬戸内の穏やかな海はホントに素晴らしいです。

作品を巡りながら砂浜を歩いていると
どこかの「ちなつ」さんの作品にも出会いました。
この浮かれ具合がとても素敵。
一人旅ではなかなか発揮できないテンションです。

島内至る所に素敵なオブジェが。
歩き回るのが楽しいのですが、気をつけることもありました。
この日は9月も終わりでしたが
晴天過ぎるほど晴天で、太陽ギラギラでした。
自然がいっぱいで建物が少ないからか、
歩くルートが悪かったからか、
影になる場所が意外と少なく感じました。
そして自然の中では当たり前なのですが、自販機が少ない。
島内はアップダウンが激しく(場所によるか)、徒歩だと
それなりの距離があるため、脱水症状や熱射病で倒れてしまわないか
本気で心配してしまいました。
都会に慣れ過ぎてしまったための油断…
こんなことにならないように、気をつけてください…

なんとか日中を乗り切り(楽しみましたが)、日が落ちてきました。
瀬戸内の島から見る、瀬戸内に落ちる夕日。
穏やかな海に沈む夕日がとても素敵でした。

月が上ると海に反射して、静かな夜の始まり。

ベネッセハウス近くの草間彌生さんの作品は
夜にはライトアップされていました。

その作品をパチリ。
自分の存在を影にて表現。
一人旅だと、基本自分の写真は撮れませんから…
この後、ベネッセハウスに戻しましたが
ベネッセハウス宿泊のメリットの一つに、
併設されているベネッセミュージアムを
閉館後も見られることがあります。
もちろんそんな特別なことを逃す訳もなく、
楽しませていただきました。
ほとんど人がいない状況でのミュージアム巡り。
とても不思議な感じで落ち着いて鑑賞できました。

次の日の朝は曇り。
どうなることか、と思いきや…

日が昇ると前日と同じく晴天。
お散歩日和。
この日は午前中に地中美術館を巡り(写真はない)、
ジェームズ・タレルの作品をのんびり体感し
その後食事処やアート作品がかたまる、本村(ほんむら)散策です。

またまたジェームズ・タレルの作品である
南寺を訪れ、体感。
不思議な感覚を味わえ、とても素敵な作品でした。

確か護王神社に向かう場所だったか、自然を感じる
緑道を歩きます。
天気がよくて気持ちがいい。

お昼時になり、食事処が集まるエリアに来ました。
猫がお昼寝中です。



以前友人が仕事で関わったことがある、と聞いていた
「CAFE まるや」さんへ。
美味しいカレーをいただきました。
友人の話しも少しでき、楽しい時間を過ごさせていただきました。
…先ほど検索してみると、2012年に閉店されたようですね。
残念ですが、オーナーさんの出産を機にということのようなので
素敵なお店だった「まるや」のように、
素敵なご家庭を築かれていると良いですね。

食事後に本村のラウンジにも足を運んでみました。
これまた素敵で居心地の良い空間でした。

帰りのフェリーの時間まで余裕があったので、
地図を見て、行けそうだと思い
本村から宮浦港まで歩いて行くことにしました。
その途中、明らかにアート作品だと目を引く建物が。
後に調べると、大竹伸朗さんの「はいしゃ」という作品でしたが
確かまだ未完成だったか、入ることはできませんでした。
大竹さんと言えば、「I♡湯」などの作品もできたようで
次回直島を訪れる機会があれば、是非鑑賞したいと思っています。

それにしても、本村から宮浦港までは
意外と高低差が有り、また作品などはなく民家などが多いため
結構遠く感じました。
前日の反省を活かせず、またまた晴天にも関わらず影がないため
暑さに再びやられるという事態に陥ってしまいました…

意識も朦朧(そこまでではない)と歩いていると、美しい建物が。
直島小学校のようです。
自然に映える白い校舎。
素敵ですね。

なんとか宮浦港に到着。
きついながらも歩き切り、それでも時間に余裕があったので
港にある草間さんの作品をじっくりと鑑賞。

フェリーが出港し、直島を後にしました。
2日とも晴天で島巡りが快適にできました(暑すぎでしたが)。
離島、そしてアートの島ということに惹かれ、
以前から行きたいと思っていた直島でした。
実際に歩いてみても、雰囲気や彩られるアートも素晴らしく
世界中から見学に来るというのも納得の場所です。
瀬戸内海には他にも、これまたアートの島として確立してきた
「犬島」や、オリーブで有名な小豆島など
魅力的な島が数多くあります。
なかなか気軽に行けない場所ですが、
機会があれば、たくさんの場所を巡ってみたいです。
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