永遠の都へ_イタリア ローマ



イタリア編最後のローマへ。
ヴェネツィアでは、ホントに色々なことがありました。
でも過ぎてしまえばそれも良い思い出。
それよりも、今度はまさに大都会ローマ。
イタリアの首都。
治安も今までの2都市よりも良くないと聞くし
都市自体も広いし、気が抜けません。
2011年10月14日〜。





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前回の最後に、ユーロスターに乗ってローマへ向かいましたが
その続きです。
日本で言う新幹線だと思いますが、高速でどんどん進みます。
途中、フィレンツェにもとまりました。
ココも行きたかった場所の一つですが…
今回は時間がなくて通過のみ。
残念、次回があれば是非。

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ついに到着しました、ローマ・テルミニ駅。
着いて早々、デカデカとトヨタ、ヤリス(日本名ヴィッツ)の
広告が何枚もあってびっくりしました。

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まずは、駅から程近いはずのホテルへ。
さすがに大都会。
人も車もたくさん。
そういえばアルベロベッロでは、歩き回った場所が田舎だったためか
信号をほとんど見ず、ヴェネツィアはもちろん車が通れないので
信号はなく、ローマに来て初めてくらいの気持ちで、
イタリアの信号を見ました。
日本とそれほど違う訳ではないので、初見でもちろん理解できますが
細かなデザインが違ってちょっと楽しい。

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ホテルに到着して、この旅行一番のトラブルに。
Mr.ビーンに似たフロントのボーイに「ヴァウチャー」を渡し
今回こそはスムーズにいくかと思った受付でしたが
「宿泊予定の部屋のお風呂が故障中のため、泊まれない。
関連したホテルを用意したからそっちに行ってくれないか?」
とのこと。
突然の出来事でしかも英語だったので、よく分からないまま
誘導されるがままに近くのホテルに行ったのです。
しかし何だか納得がいかず、ホテルのランクも下がったっぽかったので
意を決して宿泊予定だったホテルのフロントに行き、
片言の英語で抗議をしてみることに。
「I pay many money for this hotel.」とかなんとか。
合ってるのか、この文章?
合ってるかどうかよりも、気持ちが大事!
受付のビーンもいい人で、「分かる、分かるよ。ちょっと待ってくれ。」
とかなんとか。
なかなか伝えにくい英語だけじゃラチがあかなそうだったので、
日本から持ってきていた携帯にて
ローマ担当の日本のヘルプセンターみたいなとこにも連絡して
その日は無理だったけれど、次の日は
宿泊予定だったホテルに宿泊できるようになりました。

ちなみに写真は移動先のホテル、「HOTEL VALLE」。
宿泊予定だったホテルは
「Hotel Antico Palazzo Rospigiosi」です。
ここのフロントのビーン(仮)は良いやつです。

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異国でのトラブルは言葉が通じないだけに
いつも以上に疲れます…
しかし無事にトラブルが収束したことですし
お腹も空いたので、ご飯を求めて外出です。
テルミニ駅が近かったので、駅近だったら
外れはないんじゃないかと適当にお店に入ることに。
…外れました(涙)
駅に面した通りだったと思いますが…
なんだか給食のような味と雰囲気。
こりゃお店を選ぶこちら側のセンスの問題なのかもしれません…

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この日は夜に2時間の、バスツアーを予約しておりました。
各国の観光客がいる中で、日本人相手の添乗員は
日系イタリア人のトニー(仮)。
イメージしていたイタリア人、というノリの良さで
4組くらいいた日本人観光客達を楽しませてくれました。
写真はトレヴィの泉。
泉が無くなったとかいうトラブルの前です。
夜なのに大勢の人。
いや、確か土曜の夜だったかなので、多いのが当たり前か。
もちろん泉に背を向けて、また戻ってこられますようにと
肩越しにコインを投げ入れてきました。

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バスで通り過ぎただけの「ヴェネツィア広場」と
来るまで知らなかった「ナヴォーナ広場」。
ナヴォーナ広場には、移民と思われるアジア系の人たちが
竹とんぼみたいな、空に向かってピョーンと飛ばすやつを売ってて
つい見入ったりしたけど、買いませんでした。
買ってるおじさんもいましたが。

この日はトニー(仮)おススメの店でパニーニを買って
ホテルに戻って晩ご飯にしました。
冷えても美味しかったパニーニ。

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次の日は朝から地下鉄に乗って、
今回の旅行の2国目であるバチカン市国へ。
地下鉄に乗るのが初めてだったので、
うまく切符は購入できるのか、
構内にはジプシーなどもいるので、スリに会わないか、
行き先は間違えないか、など不安でいっぱいでしたが
切符もOK、ジプシーも見かけましたが特に何もなく
行き先も間違えず、無事に目的地まで到着できました。
ただし、電車内ででっかいスピーカーを持った女性が
マイクを使って大声で歌っていたのにはびっくりしましたが…

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バチカン市国へのチケットは、その場で購入しようとすると
結構な行列に並ばなきゃなりませんが
あらかじめ日本で予約をし、証明書をプリントアウトしていけば
ほぼ並ぶことなく入ることができました。
それにしても人がたくさん。

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おそらく興味がある人、詳しい人にとっては
バチカン市国内の装飾や像はとても面白いのでしょうが
予習足らず、特別に知らなかった自分にとっては
始めこそ凄さに圧倒されていましたが
広すぎるのと数が膨大すぎるのに食傷気味に…

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これも「ラオコーン」とかいう有名な像なんですよね。
すみません、知らないんです…

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それでも色々な装飾に圧倒されながら、
歩き回りました。
「写真を撮ってはダメだ!」と係員が怒鳴っていた
システィーナ礼拝堂の「最後の審判」は、予備知識0でしたが
特に凄みを感じて圧倒されました。
あれは凄かった。

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最後に訪れた、サンピエトロ大聖堂はこれまたスケールが桁外れで
なんというか、想像を超えるものを見た、と月並な感想ですが
ホントに感動しました。

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サンピエトロ大聖堂のクーポラに行かず、
あの有名な風景を見なかったのは後悔していますが
この日はスケジュールが詰まっていたので、
泣く泣くバチカン市国からお別れ。
途中、ローマ旅行の予習として見ていた「ローマの休日」に出てきた
サンタンジェロ城を少し見学。
外から見るだけで、中には入らず。

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その後、サンピエトロ大聖堂近くの食堂にて昼食。
これまたよく分からないままにお店に入りました。
店員の陽気なイタリアンが、「ジャポネーゼ?」「チネーゼ?」
と聞いてきたので、ジャポネーゼだと応えると
「あい〜ん」と振り付きでやってきたり…

セルフ形式のお店で、値段もよく分からないままに料理を取り
レジで会計をしてびっくり。
写真に写ってる料理だけで70ユーロくらい…
日本円で7,000円越え。今(2016年3月)なら8,500円くらいしますね。
こんなお店で…ってところで、今回の旅一番の価格の食事をしました。
いやー、店選びって大切ですね…

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気を取り直して。
再度地下鉄に乗って、今度はコロッセオに行くことにしました。
こちらも代表的な観光地。
今度は行列に並び、チケットを購入することになりました。
千何百年前に作られたとは到底思えない程の立派な作りで
テンションアゲアゲで歩いて回りました。
ただし、早朝からの行動に疲れてしまい
コロッセオ内のベンチに座って、しばらく寝てしまいましたが…

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睡眠も取り、元気になったところで
コロッセオを出てお隣のフォロ・ロマーノへ。
こちらもコロッセオに負けず劣らず、歴史を感じる遺跡群で
歩いているだけで楽しくなる場所…だったのですが
天気が良すぎたにも拘らず、日をよける場所がなく
飲み物を買い忘れていたために、水分補給もままならず
睡眠を取ったとはいえ、やっぱり体力的にきつく
思い出としては、「良いところだけど辛かった」として
記憶に刻まれてしまいました。
ご旅行は計画的に。

フォロ・ロマーノから出てすぐに、ぼったくってそうな出店があり
いつもならば購入を見送っていたと思われますが
この時ばかりは「値段じゃねぇ、水だ!」ってことで速攻で購入。
いやぁ、高かったような気がするけど美味しかったなぁ。
水を飲んで休憩して、少し元気になったので
そこからホテルまで歩いて帰ることにしました。

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二日目は元々予約をしていたホテルに戻ることができました。
部屋に入ると、写真の左の方に見えますが
ホテルオーナーからの前日のお詫びの手紙と、良く冷えたワインが。
さすが、立派なホテルはアフターフォローがしっかりしてるなー
などと感心しましたが、当方、アルコール飲めないんですよね…
きっと美味しいワインだったんだろうけれど、
気持ちだけいただきました。
残念。

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イタリア旅行最後の晩餐となる食事をどこで食べるか。
今まで失敗続きだったので最後くらいは外したくない。
イタリアではトリッパを食べたい。
など色々な意見をまとめ、思い切って片言英語で
フロントのビーン(仮)に聞いてみることにしました。
「トリッパが食べられる美味しいお店知らない?」
「あー、それなら僕がいつも行ってるお店がいいよ!」
そんな感じで気さくに教えてもらいました。
いいやつです、ビーン(仮)。
それがこのお店、トラステヴェレの「CHECCO er CARETTIERE」。
今調べて思うのですが、ビーン(仮)はこのお店の
「レストラン」をオススメしてくれたような気がします。
が、よく分からないままに「TAVERN(居酒屋)」の方に入りました。

店内はこじんまりとした、アットホーム的な雰囲気。
の中にいる、頑固そうなイタリア親父。
ちょっとビビりながらも、トリッパがあるか聞いてみました。
はっきりは分からなかったのですが、どうやらトリッパは
曜日によってあったりなかったりするから、今日はない、とのこと。
残念だけど違うものを注文しました。

パスタやら牛肉やらフライ。
料理が来た時点で確認のため、「シェア、OK?」と聞いてみると
「No!」とのこと…
そうか、ここは観光客相手じゃ無さそうなので
イタリアのマナーを守らないとな…と
シェアすること前提で注文した料理を
それぞれ別々に食べることに。
塩パスタ美味しそうだな…アーティチョークのフライ美味しいな…
など美味しいながらも微妙な空気が流れていきました…

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シェア出来なかったことは事前調査不足だし
イタリアのマナー的には当たり前のことなので仕方なく、
その代わり料理はとても美味しく満足ができました。
イタリアの下町の雰囲気を味わえましたし。

お店を出て、ちょっとした大通りに出てみました。
なにやら若者が集まっています。
「Piazza Trilussa」という広場?か何かでした。
それにしても明かりがついているとはいえ暗い。
にほんの明るさに慣れた身では、
海外の夜の明かりはどこも暗く感じるのかもしれません。

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テヴェレ川もまわりの電灯を反射して、
とても美しいです。

しかしココで問題が。
ココからどうやってホテルまで帰れば良いか分かりません…
今だったらスマホ片手にGoogleさんに聞けば
道案内してくれるのでしょうが、この頃はまだ持っておらず
完全なる迷子状態。
異国の地における不安が一気に押し寄せてきました。
分からないなら聞いてみよう、ということで
子連れのママに聞いてみました。
「英語分かりますか?」
「いえ、分からないわ。どうしたの?」
「タクシー乗り場を探してるんですけど…」
「あら、そうなの。私も分からないけれど…
この電話番号にかければタクシーを呼べるわ!」
「ありがとうございます!」
「気をつけてね〜♪」
など、英語もイタリア語もお互い分からないままに
コミュニケーションを取り合い、教えてもらうことができました。
ただし、イタリアのタクシー会社を電話で今いる場所に来てもらうなんて
ハードルが高すぎることができるはずもなく、
せっかく教えてもらいましたが、その案は却下させてもらいました…

道も方角も現在地も分からない状態だったので
とにかく人がいるところに行こう!と、しばらく歩くと見つけた
何となくできていた人の流れに乗ることにしました。
…これが大成功!
どこに着いたかは分からなかったけれど、名所っぽい広場に到着しました。
「トッレ・アルジェンティーナ広場」ではないかと思うのですが
今となっては確認するすべがありません。
この広場に警官らしき人が何人かいたので、
とっても役立つ「指差し会話帳」でタクシー乗り場を聞くことに。
警官は優しく教えてくれて、無事にタクシー乗り場へと行くことができました。

乗り場の列に並ぶこと10分程。
程なくタクシーが来て乗り込むと、メーターがない。
こ、これが噂の白タクか…と思ったけれど
乗ってしまったからにはもう遅い。
ボラれるの覚悟で行き先を伝え、発車しました。
実はこのタクシー、ホンダのインサイトで
白タクとは言え、ちょっと好感を抱いてたのです。
「どっから来たんだ?」「おぉ、日本といえばこの車は日本車だよ」
「お前は何乗ってるんだ?」「コペン?ダイハツ?うーん、知らない…」
など、意外と気さくな感じで車内は軽い盛り上がりでした。
しかし運転の方は、狭い道でも爆走、
軽くケツが流れるくらいのコーナースピード、
石畳でも容赦なしのスピード。
ちょっとしたジェットコースター気分でした。
事故らなくて良かった。
程なくホテルに到着し、金額も法外な値段ではなく
無事に帰ってこられたことに安心しました。

フロントに着くとビーン(仮)がいて、
「どうだった?」と聞いてきたので
「何か曜日が違ったみたいで食べられなかったよ」
「そうか、そりゃ残念だった。」
「いや、でも美味しかったし良かったよ。ありがとう!」
などの会話をしてその日が終わったのでした。

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次の日、ついにイタリア旅行も終わり。
フロントでビーン(仮)に挨拶をしようと思ったけれど
見当たらず。
ちょっと残念でしたが、良い思い出を作ってくれました。
ありがとう、ビーン(仮)。
ホテルから出て、テルミニ駅からフィウミチーノ空港へ。
この後は何もトラブルは起こらず。
行きで経験して少し慣れていた長時間フライトも
なんとか少しは楽しめることができました。
そして無事に日本に帰国したのでした。

初めてのヨーロッパへの旅は、言葉の壁や文化の壁に打ち当たり
事前に調べていたかったお店はことごとく外し、
とにかく試練続きだった気がします。
…が、日本とは違う文化、空気、景色などを肌で感じられ
また、そのことによって再度日本の良さを実感出来、
無事に終わってしまえば、とても楽しい旅行となりました。
今現在、ヨーロッパへは円安の影響やテロの影響もあり
前以上に行きにくいとは思いますが、日本やアジアとは違う文化、
サービスの違い、歴史を感じる建物などに会いに
一度は行ってみることをオススメします。
今までとは違った価値観に気づくかもしれませんよ。


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